APSH8をABS付バイクに装着する方法
- 車両:HONDA CB250R ABS付
- 型式:8BK-MC52(2024年)
- アイプロ製 スピードヒーラーAPSH8(ABS車両は不可)
スピードヒーラーの製造元の株式会社アイプロの公式見解ではABS車両への取付は不可になっています。
以下は自己責任の作業でお願いします。
今回はCB250R ABS付を前提に解説しますが、他のバイクメーカーやモデルでも仕組みは同じなので参考になると思います。
【注意事項】
以下は自己責任の作業でお願いします。
本来、APSH8はABS無しの速度センサーに直結する4Pinカプラー(黒色)に装着しますが、ABS付の場合にセンサーが異なります。
CB250R ABS無しの場合:速度センサー(配線3本)
CB250R ABS有りの場合:IMUセンサー(配線4本)
ABS有り無し共に同じ4Pinカプラー(黒色)なので、一見するとそのまま接続できそうに思いますが実際には使えません。
APSH8をそのままIMUセンサーの4Pinカプラーに接続してしまうと電極配置が異なるのでショートします。ヒューズも飛ぶし最悪の場合、IMUセンサーが故障します。仮にIMUセンサーを交換する場合、リアサスペンションを取り外さないと交換できないし、センサー類も再設定しないといけないのでバイク屋にお願いすると8万円以上の出費になるのでご注意ください。
【解決方法】
APSH8をIMUセンサー側に接続するのではなくて、スピードメーターの配線を一部加工して直接割り込ませればABS付バイクでもスピードヒーラー(APSH8)を正常動作させる事ができます。
取付作業の下準備
APSH8本体(加工前)
配線赤:+極(2本)
配線黒:-極(2本)
配線白:センサー側(1本)
配線緑:メーター側(1本)
実際のメーター側のコネクター(ゴムカバー取り外し前)
コネクターを抜いてゴムカバーを裏返した状態
IMUセンサーからの速度信号を受け取る配線はメーター側コネクターの3番[SP SIG]で配線色「白/赤」になります。
今回の加工ではこの3番線を切断してスピードヒーラー本体であるAPSH8の配線を割り込ませます。
- メータ側の「白/赤」コードにAPSH8の配線緑を接続
- センサー側の「白/赤」コードにAPSH8の配線白を接続
- APSH8の配線赤はメーター付近のアクセサリ電源の+極に接続
- APSH8の配線黒はメーター付近のアクセサリ電げのー極に接続
メーター付近のアクセサリ電源(図中だとオプションコネクター)
アクセサリ電源であるオプションコネクターは初期状態では絶縁テープ(黒色)でぐるぐる巻き(見えない)にされています。絶縁テープを剝がすときにカッター等を使う場合は他の配線を切断しないようにご注意ください。
メーター(28Pin)コネクターのゴムカバーは硬くて配線加工し難かったのでゴムカバーを縦方向に切って取り外して作業しています。下図はゴムカバーを取り外した状態です。
♀側:+極(配線黒)
♂側:-極(配線緑)
ここまでがスピードヒーラーの取付作業の下準備になります。
スピードヒーラー APSH8の配線加工
加工時の概略図
4Pinコネクターは不要なので2個とも切断します。
メーター側の4Pinカプラー(♀側)の電源ケーブル(配線赤と配線黒)は不要なので先に短くカットしておきます。カプラー2個を同時切断してしまうと赤(2本)、黒(2本)のうちどの組み合わせがセンサー側の配線だったのか判らなくなるのでご注意下さい。
スピードーヒーラー本体側のカプラー切断した状態
バイクにオプションコネクターが使用済みまたは無い場合
配線赤はアクセサリ電源(+)
配線黒はアクセサリ電源(-)
メーター側の配線を切断した状態
速度信号の配線(白/赤)とスピードヒーラーを結線する場合
私はエーモン 3328を使って接続しましたが、コネクター周りのスペースが狭いのでハンダ付できる状況ならコネクター経由で接続しないで直接ハンダ付けするのが良いかもしれません。
4本の結線が終わったら初期動作の確認
1.エンジンを始動
2.メーターに電源が来ている(デジタル表示)事を確認
3.バイクを軽く前後に動かしてスピード表示の数値が動く(表示)されれる事を確認
以上1.~3.で問題が無ければコネクターカバーやライトカバーの取付作業へ。
それぞれを結線したらメーターコネクター28Pinを接続して、ゴムカバーを囲いなおします。
一部切断したゴムカバーは絶縁テープで補修しています。
あとはライトカバーを取り付けてればスピードヒーラー(APSH8)の取付作業そのものは完了です。後は作業の途中でメーターコネクターを外しているので、メーター内の時計が初期化されているので「時刻合わせ」を忘れずに。
以上です。
0 件のコメント:
コメントを投稿